2009年9月18日金曜日

あるべき形に。>あゆみちゃん

スコティッシュフォールドの「あゆみちゃん」
退院してきました。


おそらく関節の異常が発症して
1ヶ月くらい放置してあったらしいです。

発症してすぐに対処すれば
回復の期間も短縮できただろうと。

スコティッシュに頻繁におこる
骨瘤(こつりゅう)ではなく
後脚の全ての関節がグズグズになり
不安定で麻痺している状態。

あゆみちゃんが前脚の力で動き回り
力ない後脚は、押し付けられる方向に
自由に関節の角度が変わっています。

股関節は横に広がり、膝は伸びてしまい
足首も真っすぐに伸び、横回転もして
足の裏(肉球のありか)も捻れていました。


足の裏に添え木をして
足首をちゃんと確保し
足の裏がちゃんと地に着く様に

伸び切ってしまってる脚を
ちゃんと屈んだ格好で膝を折り
なおかつ、身体に引きつけて固定。

両膝も開く方向に動くのでなく
膝頭が行儀良く正面を向き
できればうさぎ跳びの様に動ける固定。

どんどん成長する時期なので
ギブスの様なものは出来ません。
固定しつつ、可動性は保持する。
暫くは通院しますが
上手にテーピングが出来る様に頑張ります。


保護すぐの垂れ流し状態は、腸の中に
コクシジウムという原虫が居た為の下痢と
あゆみちゃんの排泄を調整する力が弱いためでした。

投薬により下痢が治まって来たので
ウンチはころころになり、今は逆に
腹圧を掛けて押し出す力が不足しています。

腰あたりにある神経が麻痺しているため
排泄のコントロールも
現段階では完全には出来ません。

神経の麻痺も、どの程度もとに戻るかは
未だ予想がつきませんが
針治療も取り入れたいと考えています。

*.。+o●*.。+o○*.。+o●*.。+o○*.。

ブリーダーのバックヤードに
放置されていた、あゆみちゃん。
保護した方から、先輩ボランティアさんに
相談を持ち込まれました。

おろかなブリーディングの結果です。
折れ耳同士の掛け合わせは
100%四肢への障害が出ます。

立ち耳との掛け合わせであっても
最近の研究によると、早期に発症しなくても
四肢に何らかの異常が起こって
関節炎に生涯苦しめられるのだと言われています。

元々耳の軟骨の突然変異から生まれた
スコティッシュフォールドさん
あるスコットランドの耳折れ猫さんを
祖先に持っていますが
本家英国では、奇形の発症が確実なことから
品種として認められていません。

売れるからと言って繁殖させていいのか。
生涯苦しむ猫さんを生み出すと判っていて
作り出すこと…真剣に考えて欲しいものです。

産ませる側も、買う人も。

1 件のコメント:

迦陵・胡蝶パパ さんのコメント...

垂れスコあゆみちゃん。やっと退院できたのですね^^
でも、治療はこれからが本番なんですよね・・・
足の固定保持の為に、いろいろと大変かと思います。 下手に固定を強めてもいけない、固定されながらも関節の動きを阻害することがないようにしなくてはならない・・・
以前の写真で思ってたのですが、尻尾がぴんと上に伸びているのに、その下の股関節部分が妙に幅広いなぁと。
やっぱり、足の状態で下半身が押さえつけられたことで、骨盤が開いてしまっていたのですね・・・
麻痺との事もありますが、おそらく骨盤の変形による圧迫で神組織に負担がかかってしまっているのでしょうね。
足が本来の関節の状態に戻ってくれば、骨盤の変形も少しづつ元の形に戻ってきてくれるのではないでしょうか。

しばらく動きづらいかも知れないけど、みんなあゆみちゃんの事を心配して見守ってくれているんだよ^^
ゆっくり治して、愛らしいそのお顔をいつも見つめてくれる運命の人、見つかるといいね^^

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