昨年4月上旬生まれの「アンちゃん」
7月にお試し飼育に行ったのですが、2月末に猫部屋に帰って来ました。
385gの時に保護して、左目の結膜浮腫があり、食欲も減ったけれど
なんとか頑張って、目に星も残らずにキレイに治ったものの
副鼻腔炎が残ってしまったみたいです。
アンちゃんは盆過ぎから、癲癇発作が始まりました。
癲癇というのは「色々な原因によって癲癇発作を繰返す脳の病気」です。
ご家族に「発作の間は意識がありませんから、苦しくはないので、
何かに衝突して怪我しないように、他の猫さんが怯えないように安心できる場所を」と
話をして、発作の状態や時間を観察して頂くことをお願いしました。
癲癇の治療は、獣医師さんに症状を詳しく説明するところから治療が始まります。
その上で、種々の検査が行わて、原因を探ったりするのですね。
アンちゃんの発作は、かなり頻度が高く、昨年9月には
一日に4〜5回、昼の2時間に4回続いたこともあったと聞きました。
夜の間にも発作を起こした形跡が、毎朝のように見られたそうです。
先ず、顔面の痙攣から始まり、この時にヨダレを垂らし、
その後、四肢をこわばらせ全身痙攣になり2〜3分続く。
ただ、見ているしかできず、
痙攣が収まったあとは、失禁し、ウンチも漏らします…というお話でした。
観察を続けて、薬の量を合わせるようにと治療を続けて下さって
10月くらいからは、少しずつ安定して来たように伺っていました。
不妊手術は、それをきっかけに症状が悪化する可能性を考え、見合わせている間に
「子宮蓄膿症」になってしまって、1月14日に子宮卵巣を全摘。
この時は、導入麻酔が発作に影響があるとの事で、吸入麻酔のみ。
2月に入り、発作が頻繁になって来たと再び相談を受けました。
ご家族も息子さんたちも成人なさっているし、奥様もパートでの留守もあり
目が行き届かない間に、危険な状態になると対処できない不安が大きいようでした。
アンちゃん2月26日に、お気に入りのベッドと共に猫部屋に来ましたよ。
そこで、掛かっておられた獣医師さんの治療の内容を書面で見せて頂きました。
「ジアゼパムを、0.5-2mg/kgで、状況に応じて投与。」
ご家族がアンちゃんを可愛がっていながら返して来られた訳が
腑に落ちたような気がしました。毎日、定量の薬を投与しての観察でなく、
発作があった時には飲ませて、収まったら飲ませなくて良いと指導されておられた。
発作が治まったら薬を止めて、次に発作が出たら薬を休んだ判断を悔やむような毎日、
私だったら息詰まると思いました。
アンちゃんのご家族は、猫と暮らしたいという想いは長く持っておられたけど
実際に猫を迎えるのは、まったく初めてだったのです。
どんな小さな事にもドキドキとしながら、
楽しさもあり、戸惑いもあり…といった毎日だったでしょう。
そこに、大きな発作です。
試行錯誤の投薬は想像以上にしんどかったのではないでしょうか。
3月3日に、掛り付けの先生の所に相談に行って来ました。
アンちゃんが来てから5日間、発作は起こらなかったし
まずは一から、朝晩フェノバルビタールの低量の投与を始める事にしました。
アンちゃん、周りの猫たちから反応がないので(ごまちゃん以外)imokoが
完全に家を空ける時以外は、ケージは開けっ放しです。
戸を閉めると、るるる、るるるる…とケージの中をウロウロと不安そうだから。
困っている事は、アンちゃん譲渡まではトイレの失敗が一度もなかったのに
帰って来てからは、布製品に、ゆるゆるウンチもりもり。
imokoの布団をたたんで、上に掛けた毛布を毎日お洗濯。
ちょっと前には、寝てたら私の耳のとなりでホリホリ音が聞こえて、ウンチもりもり。
このごろは寝袋に寝て、昼間は吊っているよ。
imoko
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