2011年5月26日木曜日

しだれ桃の木の下に。

今日、たまたま外を自転車で走ってると
小学生の女の子に呼ばれた。

学校の前で、人だかり…。

子ども達に訊くと
ちょろちょろと出て来たネズミさん
誰かが踏んづけちゃったらしい。

もう動けない、脚は少し曲がってる。
呼吸が荒くて助からないな…。雨も降り出した。

このままコンクリートの上で息絶えるのも可哀想。
かといって、ネズミだし
「誰か連れて帰って看取って。」というのも
衛生上よくないかも知れない。



子どもたちに
「もう動けないし、かなりシンドイ状態で
 このまま天国に行くから連れて帰るね。

 この子が死ぬ時に苦しまないように
 みんなでお祈りしてあげてね。」って伝えた。

そこらじゅうに居る子たちが
みんな手を合わせてお祈りしてくれた。

・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆

包んで帰り、そのまま箱に入れた。
踏んづけられて死んじゃう…なんて運の悪い子。

虫の息だったけど、シリンジで一滴だけ
水を飲ませて…しばらくして空に上ってった。

しだれ桃の木の下に、お墓をつくった。

                  imoko

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