2017年2月6日月曜日

膝蓋骨脱臼・小型犬が暮らす環境について。

2015年の調べでは、トイプー、チワワ、ミニチュアダックスの登録数は
日本の全犬種の半分を占めているとききました。
小型犬たちの骨格はとても華奢で、骨の幅も5mmもない位だそうです。





もみじちゃんは、膝蓋骨脱臼と言われました。
膝蓋骨というのは、膝のお皿のことですね。
ヒトならば、スネを回転させると太ももも一緒に付いて来る。
犬はヒトに比べて膝下の脛面が横方向の可動範囲が広いです。
犬の膝は不安定で、脛骨を無理に回転させると、それに繋がる靭帯
膝蓋骨や大腿の筋まで旋回し膝蓋骨が膝蓋溝から外れてしまいます。

小犬のへや|犬の膝蓋骨脱臼
から図を拝借してきました。



滑りやすい床で転ぶ、猛スピードでUターンする
膝の動きに負担を掛けることが膝蓋骨の脱臼の引き金になります。

脱臼しても悲鳴を上げるような事故的なケースは少なく
例えばフローリングの床で滑って転ぶことを何度もするうちに
少しずつ膝窩筋が短くなり脱臼が繰返し起こるようになります。
多くの場合、飼主に気づかれずに進行して
そのまま膝の周りの靭帯や骨を傷めてしまいます。

犬と暮らす時には、フローリングの床で滑って関節を傷めることのないよう
滑りにくいカーペットやコルクマットを敷いたりしましょう。
転んで前脚の肩部分まで傷めてしまうと、歩けなくなります。
猛スピードから方向転換するような遊びをしないようにする。

そして歩き方がオカシイなどと気づいたら、スグ診察を受けるようにお願いします。


もみじちゃんの後肢です。
お陽さまを浴びて地面をがっちり掴んでたくさん歩き
膝周りの筋肉をつけることも大切。 

膝蓋骨脱臼は、小型犬に多いですが
小型犬特有のものではありません。

                               imoko

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